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2013年1月 3日 (木)

2012年に読んだ本のなかでウェブ解析力を高めるのに役立ちそうな10冊の本

2012年の読書のテーマの中心は「ウェブ解析力の強化」だった。
この1年。次のことばかり考えてきた。
ウェブ解析士の方なら誰しも思うことだ。

■ ウェブ解析力って何だろう?
 私は次の4つが大切だと考えるようになった。

・見極める力を高める

 そのビジネスモデルの成果を理解しサイトの「最適な目標」を見極める力だ。
 
 目的を理解したら次は目標を設定すること。ビジネスの鉄則だ。
 確かにその通りなんだが、ウェブ解析に関して言えば次のように考えたい。
 
 変化する状況に応じて「サイトの目標」をその都度最適化していくことだ。
 
 不慣れな山を歩く時には目標物にコンパスをセットすることがある。
 磁北(磁石が北を示す方向)を基準にして鉄塔などのランドマークにコンパスの指針を合わせる。
 このままコンパスの示す方向に進めばよいのだが、道というのはまっすぐではない。
 山を迂回していたり、上ったり下ったりと自分の進んでいる方位が絶えず変化する。
 だから、目標物を視認できないで長く歩いていると見当違いの方向へ進んでしまうことがある。
 目的地点とそこに至るまでの各目標地点を確認しながら進まないと到達できない。
 ベテランの登山者は、こまめに周囲を観察し、自分のいる地点を確認している。
 それが迷わず目的地に到達する最適の方法だと知っているからである。
 
 サイトにおいても同じだ。こまめに「自分のいる地点」を確認する必要がある。
 それには、こまめに「最適な目標」を見極めないといけない。

・アイデア力を養う

 ウェブ解析における課題解決とは、「どのように成果を上げるのか」である。
 反応のなくなったしまった、打つ手がなくなってしまった(かのように見える)サイトに
 対して、ウェブ解析士としてどのように考え戦略を立てるのか?
 現状を打開するためにはどうすればよいのか?

 こんな時、成果を上げるためのアイデアが欲しいと思う。あなたはどうですか?
 卓抜したアイデアがどこかにないかと必死で探すことが多い。
 卓抜したアイデアとは、この世の誰もが考えつかなかったようなことではない。
 当たり前のことを、当たり前でないシーンで実行してみせる考えだ。
 しかしだ。トレーニングを積むことでアイデア力を養うことができるのだろうか?
 自分の頭のなかに潜んでいるかもしれない「アイデア」をなんとかして引っ張り出したいものだ。

・プロモーション力を鍛える

 良いアイデアを顧客に伝えなければ「成果」をあげることはできない。
 顧客に効果的に「伝達」しなければならない。それも「記憶に残る」ように。
 そうでないと、いくらお金を出してサイトに集客しても「売れない」。
  ウェブマーケティングの先には「ヒト」がいる。
 「ヒト」を理解しなければ、説得力のある提案はできないだろう。
 それにはどうしたらよいだろう?
 私はまだまだプロモーションが下手だ。

・実行力を強化する

 絵に描いた餅。そうならないための最後の力は実行力。
 正確に言うと実行に移す熱意だ。途中でくじけない情熱だ。
 これがなければ、いくらいいことを考えても成果は出ない。
 72時間以内に行動を起こす。これは私の自分ルール。
 なかなか守れない。

■ 「ウェブ解析力」を高めるのに役立ちそうな10冊の本
 以上のようなことを考えながら手に取った本のなかでこれは役に立ちそうと思ったものを紹介します。
 コメントはいずれもブクレコに記録したものです。

・見極める力を高める

リスティング広告 プロの思考回路 (WEB PROFESSIONAL)
予備知識なしで読んだら面白くないかもしれない。ウェブ解析士として読めば興味深い内容だろう。リスティング広告のテクニックは経験値がモノを言う。うっかりするとあっという間に予算金額が終わる。
7名の共著なので事例によって面白さが違うが分量は概ね同じだ。予算節約のテクニックに関心があったので、リスティング広告で1位を狙うのか2位以下を狙うのかの考え方は参考になった。
なんどもクリックするような商材では一位の必要はないという。確かにその通りだ。入札金額も安くなる
。ターゲットとする検索キーワードは十分に調べることが必要だ。特に中小企業では効果的なキーワードの発見は死活問題になることもあるだろう。最終章に記載されていたアトリビューション分析についての考え方はさもあらんと納得。常に一歩先を行くためには研究は欠かせない。

アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法

WEB解析を専門にしているので興味を持って読んだ。日頃から課題に思っていることが中心に書かれているので非常に参考になった。自分なりにアトリビュー ション分析モデルを作ろうと思っていたのでヒントをもらった感じだ。第三者配信アドサーバーがポイントとなるが、数年もすればごく普通に扱える日が来るだ ろう。ユーザーの態度変容に影響をもたらしたのは何かを突き止めたい。しかし、コンバージョンのパスの途中に友人の口コミなんてものが入っていたら、もっ と話がややこしくなる。それだけ人間というのは複雑にできているということか。


・アイデア力を養う

アイデアのちから

 この本は当たりだ。
広告関連の書籍を呼んでいるうちにたどり着いた本。自分のアイデアをいかに人々の記憶に焼き付けることができるか。いくらよいアイデアでも記憶に残らなけ れば普及しないとか。確かにそうだな。6つのシンプルな法則をもとに解説が進む。単純明快であること、意外性があること、具体的であること、信頼性がある こと、感情に訴えること、物語性があること。これらのポイントをしっかりチェックすることで私でも記憶に残るアイデア(文章等)をある程度生み出すことが できるそうだ。Facebookやツイッター、あるいはブログなどでもちょっとしたことで記憶に残るものにすることができるかもしれない。企業ならば、社 内ルールの浸透やプロモーションのアイデアなど応用できるケースが多いだろう。いずれにせよ、人間を相手にした意思伝達には効果的な表現方法があるってい うことだ。早速、試してみよう。せっかく良書に出会えたのだから実践しないともったいない。

・プロモーション力を鍛える

「売る広告」への挑戦―ダイレクトマーケティングの父・ワンダーマン自伝

ダイレクトマーケティングの生みの親レスター・ワンダーマンの伝記である。
この本の冒頭には、ノウハウは知るだけでなく体験し実感しなければ身につかないという記述がある。そういう気持ちでこの本を読んでほしいという。内容は売 るためのさまざまなアイデアの実践である。今から30年以上も前の話であるにもかかわらず、ネット社会でも通用することばかりだ。言葉を置き換えて読んで みると腑に落ちることがたくさんある。びっしりと記述されているので読むのに骨が折れるがそれほど内容が満載されているということ。一つ一つの失敗や成功 からコツコツとノウハウを積み上げた実績に誇りを持っている。最初は誰からも教えてもらえないし、どこにも書いていない。全部、自身が体験し手法を積み上 げてきたものだ。
マーケティングについて課題を持っている人なら、慎重に読み続けていると必ずヒントにぶつかると思う。本の最終章にはワンダーマン氏の将来における広告像が語られていて非常に興味深い。
私が今抱えている問題が解決したら、再度読み返してみたいと思う。

ある広告人の告白[新版]

コピーの書き方やボディコピーの注意点、そしてキャンペーンのコツなど1964年に書かれたとは思えない内容で驚いた。そのままウェブマーケティングに応 用できるネタばかりだ。コピーライティングの本を読む機会が多いが、それらに書いてあるポイントとなるほとんどのことが書かれてある。広告のことを知らな い人なら、真っ先にこの本を読むべきだと思った。参考になったところをすべて手帳に書きだした。久しぶりに良い本に出合った。

「売る」広告[新訳]

しかし高い本だ。お金のない人はソフトカバーで読んでいただきたい。読む価値があると思う。言葉だけでモノを売るにはなにが大切かが書いてある。今から 30年前に書かれてある内容だが違和感はない。モノを売るための原点について書かれている。特にウェブ解析士に読んでほしい。広告をそもままウェブのアク セス解析につなげてみよう。コピーライティングは広告代理店だけのノウハウではない。サイトを運営する人なら知っていなければならないことだ。高度なテク ニックよりもありふれた日常が重要だ。あたりまえの人間の心理をしっかりと認識できなければサイトの改善などできないだろう。しばらくしてから、もう一度 読んでみたい

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

もっとも影響を受けた本。
確かにその通りだ。自分に照らし合わせても思い当たる節がたくさんある。
思考が停止することがままあるが、他人からの影響をうけているんだな。
しかしだ、情報が氾濫するなかで、たくさんの判断を積み重ねていかないといけないのだがひとつひとつ考えていては疲れる。人間て単純だなと思うことしきり。

「習慣で買う」のつくり方

マーケティングの考え方に大きな影響を与えた一冊。着眼点はユーザーの習慣。確かにそうかもしれない。大量の情報にさらされたユーザーは、その都度日常の 判断なんかしていられない。習慣の中にいかに取り入れてもらえるか。そのアルゴリズムに入り込むためにはマーケティングをどのように展開するのか。考える ポイントが明快だ。ウェブ解析の観点からも大きなヒントをもらった。

・実行力を強化する

スイッチ!
 ダイエットするためには、小さな器に変えるだけでよい。
そうか!大きい器にはたくさんのご飯を盛ってしまうよな。食べる量が減らないわけだ。
 自分自身は常に変わっていきたいと思っている。変わる前と変わった後では、どうして早く行動していなかったんだろうと思うことが多い。「スイッチ」とい うタイトルもシンプルだ。相手のスイッチ。組織のスイッチ。私のスイッチ。至る所にある変革のスイッチ。私の解釈では、自分の顕在意識を「象使い」、潜在 意識を「象」と比喩していると思う。私たちは自分自身の潜在意識をなかなかコントロールできない。「思考」を「行動」に変換させるプロセス(仕組み)を易 しく解説しているのが本書だ。
考え方を変えることが必要だな。良い本を読んだ。


ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと

誘い込まれるように読んだ。以前から課題としていたことに明解に答えてくれた。私が抱える問題もソーシャルシフトに重ね合わせて考えると腑に落ちる。まし てや、今所属する組織においてもしかり。どうしようかと迷っている暇はないのだ。ソーシャルメディアの普及は止まらない。まさしくその通り。すでに社会の 広告(プロモーション)のルールが変わってきている。それに気づかずプレーヤーとして参加していたら勝ち目はないだろう。「よくわからない」ではなく「わ かるために何をするか」の視点で正面から向き合わないといけない。行き過ぎたITの結果かどうかはわからないが、人間のコミュニケーションのあり方として は何千年も前から変わっていないのではないかと思う。この本は衝撃的だった。もう一度、読んでみようと思う。次は違った感じ方をするかもしれない。SNS に対する気持ちを新たにした。


さあ、2013年も引き続き同じテーマで本を読もう。
どうぞ、良い本に出会えますように。

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コメント

参考になります(^_^)v
僕も読んでみよう!

「影響力の武器」は昔読みました。恐ろしい本ですね。(-_-)
「ソーシャルシフト」の続編になるのかな「ビーソーシャル」も面白いですよ。

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